(17) Google Tag Manager (3/3) -リマーケティングリストの作成 –
【連載第17回】
今回は Google Tag Manager でリマーケティングリストを作成する方法と最終的な動作確認の方法についてご説明いたします。(Google Tag Manager は以下、GTMと略します。)
リマーケティングリストの作成
① タグの新規作成を行います。ワークスペース タブの「タグ」を選択し、「新規」をクリックします。
②タグとトリガーの設定を行います。まず、タグの設定タイプに「Google 広告のリマーケティング」を選び、タグの名称、コンバージョンIDを入力します。(先に作成した 変数 を指定, 例: {{AdsコンバージョンID}} )
次に、トリガーに 「All Pages」を指定し、全てのウェブページの閲覧でタグ付が行われるようにします。保存をクリックして設定を保存します。必要に応じてプレビューモードで確認してください。
③ Google Ads に戻り、「ツール」> 共有ライブラリ「オーディエンス マネージャー」をクリックします。
④「オーディエンスリスト」を選択し、「+」をクリックします。そして、「ウェブサイトを訪れたユーザー」を選択します。
⑤「オーディエンス名」、「リマーケティングのリスト追加条件」、「有効期間」などを指定し、「オーディエンスを作成」をクリックします。
以上でリマーケティングリストを作成するための設定は終了になります。
最終的な動作確認をしてみる
① 一通りタグ、トリガー、変数などの設定ができたら、公開前にプレビューして動作確認を行います。画面右上の「プレビュー」をクリックすると、プレビューモードをオンにできます。
② ウェブサイトを開いて、左図のように画面下に GTM のプレビューが表示されることを確認します。先に設定したトリガーの条件にあった行動に応じて、タグがつけられることを確認してください。
下記例:「App Store からダウンロード」の画像をクリックすると、「デモ_App Storeボタンタグ」が付けられるように設定。
他にも、次のようなテストを実行してみてください。
- 各ページを読み込む毎にリマーケティング用のタグがつけられる
- 決済を完了して、購入確認のページを見るとコンバージョンタグがつけられる
- ダウンロードボタンや画像をクリックするとコンバージョンや Google Analytics のイベント完了タグがつけられる
③ 動作が確認できたら、「プレビューモードを終了」をクリックしてプレビューをオフにし、「公開」をクリックして公開作業へ移ります。
④ GTM にはバージョン管理機能があり、公開毎にバージョン名と変更内容を記述します。最後に「公開」をクリックして新しく作成したタグなどを公開します。
以上で Google Tag Manager の一通りの設定は終了になります。一見、GTM の設定操作は複雑に見えますが、実際はシンプルで非常に簡単です。ぜひ、コンバージョンの計測やリマーケティングリストの作成の際に GTM を活用してみてください。