(4) デジタルマーケティングの流れ
【連載第4回】
今回の連載では、デジタルマーケティングの流れに沿って用語の解説を行います。
トラフィックとは
IT業界では、「トラフィック」とはネットワークを流れる情報や情報量のこと、または、ウェブサイトにどこから来ているかという流入元を意味します。 しかし、デジタル広告業界では、ユーザーに広告をクリックさせることで、自社サイトや特別なランディングページ( LP )に誘導する効果のことを、「トラフィック」または「トラフィック効果」と言います。
トラフィック効果が高まることで、自社サイトや LP へのアクセスが増加し、商品の問い合わせや購入などの具体的な消費者の行動につながります。そのため、まずトラフィックを高める心掛けをすることが重要なポイントとなります。また、そもそも自社サイトは現実世界での実店舗に相当します。実店舗の充実、すなわち自社サイトの向上や機能的な LP の作成が、商品の購入などの最終的な目標(=コンバージョン)を達成するために必要不可欠です。
トラフィックを発生させる方法
トラフィックを発生させる方法は、有料と無料に分けることができます。無料の方法として、
- SEO (検索エンジンの最適化)
- ブログ
- Email、ニュースレター
- SNS (ソーシャルメディア、Facebook や Twitter など)
などがあります。しかし、その効果発生は数ヶ月以上は時間がかかり、クリック課金は無料ですが、コンテンツの作成やフォロワーや連絡先を集めるのに手間を要します。
一方で、有料の方法としては、
- リスティング広告: Google 広告, Yahoo!広告、Bing 広告等
- SNS 広告: FB 広告, Instagram 広告, Twitter 広告, LinkedIn 広告
などがあります。これらは即効性は高く、広告を出稿し始めたらすぐに自社サイトへトラフィックを生むことが可能です。費用が 1 クリック (訪問) 毎、または 1,000 インプレッション毎かかります。実際の運用では、有料広告 の効果を上げるためにも、無料の方法も同時に実行するべきです。特に SEO は LP のコンバージョン効率を改善するのに非常に有効です。
チームに必要な要素
上述したように、デジタル広告を効果的に運用し成果を出すためには、日々トラフィックの量とターゲットの改善、および自社サイトをコンバージョンしやすく高めていく必要があります。そのためにデジタルマーケティングのチームに必要な要素は以下になります。
強力なデジタルマーケティングチームを構成するには、数値的な側面と、接客的な側面の両面を備えるのが大事です。言い換えると、いわゆる文系-理系のバランスよいスキルが要求されます。
- 分析力: データを集め、数値的に分析し、論理的な結論を導き出します。
- プラットフォーム管理: ソーシャルメディアなど複数のプラットフォームの使い方を熟知している必要があります。
- 分野の専門力: 商品やサービスへの精通、業界の知識と経験、発想力
- コピーライティング: 顧客にアピールできる広告や Web ページを作成するためのスキル。グラフィックや動画作成も必要になります。
Google広告などの運用となると、プラットフォーム管理力が特に注目さらますが、実は成果をあげようとすると、分析力、効果的な広告の作成、製品や業界の知識と経験など、バランス良いスキルセットを揃えましょう。
また、デジタル広告の運用にはクライアントとの協力体制が必要不可欠です。これらの要素を個人・チーム・会社間で高め、デジタル広告を上手に運用していきましょう。
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