(15)Google Tag Manager (1/3)
【連載第15回】
Google Tag Manager とは、Googleが提供するツールで、様々なタグを一元管理(タグマネージメント)できるのが大きな特徴です。
無料で提供されており、https://tagmanager.google.com より誰でも使えます。今回は Google Tag Manager について、第 15 回~ 17 回にわたりご説明いたします。(Google Tag Manager は以下、GTMと略します。)
Google Tag Manager を利用する利点
- Javascript などのコードを直接ウェブサイトにコーディングしなくても、ウェブサイトの利用者に特定の条件に応じてタグをつけられます。タグをつけると、Google Analytics などのアクセス解析や、Google や Facebook 広告のコンバージョン計測、リマーケティングリスト作りに利用できます。
- Google のサービス以外にも、 Facebook Pixel code, Crazyegg tracking tag, custom HTML/javascript code など数多くのサービスをサポートしています。
- GTM は初期設定以外は、直接ウェブサイトのコードを触る必要がないので、アクセス権の共有も不要です。
Google Tag Manager の構成要素
Tag(タグ):計測用のタグや カスタムコードを作成して、計測方法を定義する。
Trigger(トリガー):タグをいつどのような条件で付けるか (fire するという) を定義する。特定のページの閲覧 (PageView)、ボタンや画像などの特定の HTML 要素のクリックなどいろいろな条件を作成できる。
Variable(変数):繰り返し使う定数を定義できる (Conversion ID など)。投稿フォームの値を受け取るときなどに使う。
Container(コンテナ):各ウェブサイトやアプリ毎につくる収納箱。Tag, Trigger, Variable などを格納する。
Account(アカウント):Workspace をまとめる収納箱。通常会社やプロジェクトで所有し、中にいくつもの Workspace を作る。
Google Tag Manager の設定の流れ
① Google Tag Manager (https://tagmanager.google.com) へログインし、新しいコンテナ を作成します。
② コンテナ名を入力し、「ウェブ」を選択します。
③ コンテナを作成をすると、GTM のコードを 2 つコピーするよう指示されます。これをコピーしてウェブサイトへ埋め込みます.
④ 1つめのコードを <head> (の上の方) へコピーします。下の図は WordPress で header.php へ貼り付けています。
⑤ 2つめのコードを <body> タグ開始の直後に貼り付けます。
次回は、 GTM でのコンバージョン計測の設定方法についてご紹介いたします。