(12) リマーケティング
【連載第12回】
リマーケティング広告とは、自社サイトに訪問したけれど、何らかの理由で離脱してしまったユーザーに再度アプローチをかける広告です。一度自社サイトに訪問したユーザーは、その製品・サービスについて関心レベルが他のユーザーよりも高いと考えられます。そのため、広告で自社サイトに再訪を促し、コンバージョンにつなげるのです。今回は、このリマーケティング広告についてご説明いたします。
リマーケティング広告はなぜ重要なのか?
自社サイトのコンバージョン率は何%でしょうか?
コンバージョン率( CVR )は、集計期間中の訪問数のうち、コンバージョンした割合ことで、コンバージョン率=コンバージョン数÷訪問数という計算方法で算出することができます。Google Analytics や Google 広告のレポートで確認できますが、サイト全体でもコンバージョン率 10% を超えることはあまりありません。例えば、コンバージョン率 10% 以下ということは、 Web サイトに訪問したユーザーが100人の場合、10 人以下しかコンバージョンしておらず、残りの 90 人以上のユーザーが何らかの理由で Web サイトから離脱しているということになります。
ユーザーは関心を持ってウェブサイトに訪問しているはずなのに、なぜコンバージョンに至らず離脱してしまったのでしょうか?
例えば、友達の誕生日のためにケーキの購入を考えているとします。購入する店舗が既に決まっている場合を除き、通常、インターネットで検索して見つけた 1 店舗目でケーキを購入することはないはずです。仕事帰りに百貨店や洋菓子店に足を運んだり、SNS で検索したり、インターネットの口コミやランキングサイトなどで比較し、検討するでしょう。つまり、初めて自社サイトに訪問したユーザーが、購入などのコンバージョンに至る可能性は非常に低く、ユーザーは比較と検討をした上で慎重に決断するということが分かります。
ユーザーがウェブサイトを離脱し、情報収集・比較検討している間に、ユーザーを追いかけて広告を表示させ、再アプローチできるのがリマーケティング広告となります。
リマーケティングリスト
一度自社サイトに訪問したユーザーを下記グラフのようにサイトを訪れているそれぞれの段階に応じて訪問者をグループ分けし、リマーケティングリストを作成します。リマーケティングリストごとに広告を出すことでターゲットを縛って効果的に広告を出すことが可能です。また、サイトの訪問者にタグを付けることで、訪問者が最終的に購入に至ったのか、及び、どの段階でサイトから離れたのかを知ることができます。
また、以下のような一度自社サイトに訪問したユーザーに対して、ディスプレイ広告(検索広告も)を表示できます。
- ウェブサイトの訪問者
- ウェブサイトの特定のページを見た、または見ていない人
- ショッピングカートに商品を入れて離脱した人
- サイトへ訪問してから OO 日以内の人
- YouTube動画の視聴者
- アプリのユーザー
- 顧客のメーリングリスト
なお、上記のコンビネーションでも作れます。
ユーザーの目的の商品・サービスだけでなく、離脱したユーザーへ別のオファーや新商品の発売などのイベントの告知するなど、さまざまな角度からユーザーに再アプローチをすることができるのがリマーケティングの強みです。リマーケティングを取り入れて、効率的にコンバージョンを獲得していきましょう。
具体的なリマーケティング広告の設定方法は、以下のブログをご参考ください。
Facebook ブログ 9 回目 https://v4ustaging.wpengine.com/2020/07/11/facebook-evet-tracking3/
Facebook ブログ 11 回目 https://v4ustaging.wpengine.com/2020/06/22/crossplatform-marketing/